鳥取県議会議員 砂場隆浩(すなばたかひろ) > ご挨拶
ご挨拶
こんにちは砂場隆浩です
2015年4月の統一地方選挙で鳥取市選挙区から県議会議員に再選を目指して立候補しましたが、力不足で議席を失った砂場隆浩です。この4年間ご支援いただいた皆様、選挙で応援いただきました皆様に心からお礼と感謝を申し上げたいと思います。本当にありがとうございました。そして、皆様の期待に応えることができず、申し訳ない思いでいっぱいです。心からお詫びを申し上げます。本当に済みませんでした。
地域創生が声高に叫ばれていますが、鳥取県の現状はどうでしょうか。大都市圏と大きな格差が生じてしまった地域経済、東京の半分しかない県民所得、不安が募る老後の暮らし、衰退する中山間地……。多くの課題が明白かつ現在の危険として、県民、市民の皆さんの前に立ちはだかっています。1期目の4年間、地域経済を元気にするにはどうすればいいのか、若い人たちが鳥取に戻ってきて就職する雇用先を創造するのはどうすればいいのか。お年寄りの皆さんが安心して老後を暮らせる地域に再生するのはどうすればいいのか。そして、女性の肩に重くのしかかる介護と子育ての負担を軽減するにはどうすればいいのか……。こうした課題に真剣に向き合ってきました。
全国を飛び回って当事者から成功の理由、あるいは失敗の原因を直接聞かせていただき、最先端の研究者、中央官庁や広島の国の出先機関から説明をお聞きしてきました。記者活動を21年間続けてきた経験で誰に話を聞けば良いか分かりますし、話を聞きたい人を紹介してくれる人脈もあります。こうして得た知見を基礎に本会議や常任委員会、特別委員会で質問戦を展開し、知事対して会派要望としてまとめて政策提言をしてきました。やはり、当事者から直接お話しを聞かせていただくと、質問や提言の持つ重みが変わってきます。議員ではなくなりましたが任期中の活動は、私の大きな財産となりましたし、今、しなければならないことが、はっきり見えてきました。その意味で県民の一人として、しっかりと活動を続けて参ります。
目指す議員像はふたつ
議員生活を続ける中で、あるべき議員の姿が見えてきました。それは、県議は地元企業の経営と県民の皆様の家庭を支える「県民のホームドクター」であり、県政課題を的確に分析し、先進的な解決策の提言を続ける「県政のシンクタンク」です。
そうあるように当選後は誠心誠意全力を傾注して参りましたし、こうした姿勢は今後も変わりません。
県民のホームドクター
アベノミクスの影響が鳥取県に及んでいるのでしょうか。私にはそんな実感はありません。日本全体だって円安と金融緩和で高い株価が出現し、一部の資本家が潤っているだけなのではないでしょうか。そうした経済状況の中で、鳥取県の地元企業は厳しい経営を強いられています。鳥取県は全国でも先進的で、木目細かな中小企業支援策を展開していますが、地元企業の皆様に情報が行き渡っているとは言えません。ご相談頂ければ、商品開発や市場開拓の助成金の説明や申請のお手伝いなどをさせていただいています。
地元企業の経営の厳しさは県民の皆様の家計に影を落としています。そして、子育てと介護の負担が女性に肩に重くのしかかっています。子育ての支援策は、子どもたちの未来を拓くためだけでなく、お母さん、お父さんが楽しんで子育てができる教育や保育の環境を整備するという視点が重要であると思います。介護の支援策は、今の鳥取を築いていただいたお年寄りの皆様に感謝しつつ、安心して老後を楽しんで暮らしていたくという支援だけでなく、介護する子どもや孫たちに過重な負担をかけないことも重要です。加えて、ひとり親家庭を支えていくことも大切です。県民の皆様が抱えておられる課題の相談を受けて県や市に掛け合い、あるいは、一緒に解決に向けて行動し、課題の解決する「県民のホームドクター」として行動して参りました。こうした姿勢は今後も変わりません。
県政のシンクタンク
県民の皆様からお聞きした課題を普遍化したら、それが県政の課題であり、この課題を解決する政策提言をする「県政のシンクタンク」が私の目指すもうひとつの県議像です。課題を抱える現場で丹念に話をお聞きし、まず問題を先鋭化します。どこに問題があり、その原因が何か分かれば問題は半分は解決したことになります。そして、県内だけでなく全国を飛び回って研究者や市民活動家、中央官僚と意見交換して解決策を考え、会派要望にしたり、議会で取り上げたり、また、直接知事や担当部局超に提言をして参りました。こうした姿勢は今後も変わりません。フードバレー構想やメタンハイドレード開発のための人材育成構想、宿泊が予定されていないデイサービスで常態化していたお泊りデイに対するガイドラインの作成など、数々の提言が現実に政策となって予算化や制度化されました。詳しくは「政策」と「実績」のページをご覧ください。
東日本大震災の教訓を活かしたい
鳥取県議会議員の1期目の任期が始まったのは2011年4月。東日本大震災が発災した1か月後でした。死者15,889人、重軽傷者6,152人、行方不明者2,594人(警察庁2014年12月10日現在)もの被害者を出し、津波に起因する福島第一原子力発電所の事故は未だに収束せず、事故後2年たっても15万4000人が福島県に戻れていません。
当選後、福島県や宮城県、岩手県の被災地を再三訪れ、被災者の皆さん、大切な人を亡くした皆さん、救助に走り回った皆さん、復興に汗を流す皆さんとお会いし、様々な話を聞かせていただきました。この災害は、私たちに経済優先、科学万能の生き方への疑問を呈し、人と人が向き合い、しっかりとした絆で地域と地域、地域と住民、そして、人と人を結ぶことの大切さを教えてくれました。
福島第一原発事故では15万4000人が避難を余儀なくされ、今も帰宅できない皆様がたくさんおられます。原発事故の一番の恐ろしさは放射性物質の影響が長く続くことです。事故後、国内の原発はすべて稼働を停止し、大飯原発が再稼働しましたが、定期検査で再度停止し、現在、稼働している原発はありませんが、停電などの危機的状況には陥っていません。福島第一原発事故は、事故の原因究明や責任の明確化も、汚染水や除染土壌の処理も、被災者の生活再建も、何も終わってはいませんが、政府は再稼働に向かっています。県民の皆様の生命以上に大切なものはありません。島根原発の再稼働には慎重にならざるをえませんし、原子力防災対策にも力を入れています。
完全無所属で、会派希望(のぞみ)の政調会長です
私は一度も、どこかの政党の党員や党友になったことはありません。完全無所属の県議会議員です。安倍政権は2014年の年末総選挙で、3分2の議席を得る大勝をしました。しかし、特定秘密保護法制の制定、集団的自衛権行使容認の閣議決定、武器輸出三原則の見直しなどの一連の動きに不安を感じています。加えて、自民党も、民主党も、脱原発への姿勢を明確することができず、経済政策も首都圏と地方の格差を解消する方向にはありませんし、道州制の導入もマニフェストに明記しています。
不戦平和は何より大切ですし、格差を解消することこそ経済政策の基本に置くべきです。また、道州制となれば、関西圏に入ったとしても、疲弊してしまうことは鳥取市に合併された旧町村を見れば明らかです。現時点では、中央政党と一線を画した鳥取県を第一に考える「県民党」が一番良いと考えています。
しかしながら、県議会で議員活動をする上では会派、それも交渉会派であることが大きな意味を持ちます。交渉会派となれば代表質問ができ、議会運営委員会や議会改革推進会議、政策調整会議に委員を出すことができるので、大きな発言権を確保できるからです。私は横山隆義議員、伊藤美都夫議員、森岡俊夫議員、国岡智志議員と会派希望(のぞみ)を構成していますが、会派希望は中央政党とは距離を置きながらリベラルな政策集団を目指しています。会派の政策立案調整の責任者である政調会長を務めさせていただいていますが、そのことで県から情報を早く広範に提供を受けるだけでなく、政策提言を実効性のあるものにしています。
加えて、横山議員は駅伝で全国制覇した高校陸上の指導者、伊藤議員は県漁連会長や県農林水産部長を歴任した第一次産業のエキスパート、森岡議員は海事代理人で海運や漁業の規制に詳しく、国岡議員は元消防局員で危機管理に高い関心を持っています。会派の議員は多士済々であり、協力して政策立案をしていますので、会派としても「県政のシンクタンク」として機能しています。
脱しがらみ宣言
普通、選挙の三種の神器は地盤、看板(知名度)、鞄(選挙資金)と言われますが、鳥取の選挙を組み立てている大きな要素は地縁、血縁、同窓会なんだそうです。このことは、顔と顔が見える地域のコミュニティーがしっかりと存在しているということでもあり、家族親族の関係が極めて希薄になりつつ現代社会においては非常に貴重なことです。学窓の友情が長く続いていることも麗しいこととあると思います。地縁、血縁、同窓会が候補を知るきっかけで、その後、候補の政策や人柄などで支援の輪が広がったとしたら、それはりっぱな活動であると思います。しかしながら、訴えている政策の検討も無く、政治姿勢を全く吟味することもなく、地域が同じだから、親戚だから、同級生だからという理由だけで投票行動が決まるとしたら、実は政策に共感する別の候補を応援したいのだけれども、しがらみの中で一歩が踏み出せないとしたら、大きな問題だと思います。
県議会は大切な鳥取県の意思決定の場です。選挙で終わってはいけません。選挙後こそが大切です。誰が県民の皆様の声を真摯に聞こうとしているのか、誰が鳥取県にゆとり豊かさをもたらす政策提案をしているのかを、本当にふさわしいのは誰か、議員の活動をしっかりウオッチしていただきたいと思います。せめて4年間に一度は、どんな活動をしているのか、議員にお聴きいただきたいと思います。その時、どういう対応を取るかで、議員の価値が決まるのではないかと思います。私は不惜身命の覚悟で、議員活動を進めて参りましたし、この姿勢は今度も変わりません。どうかお気軽にお声をかけてください。そして、ご指導、ご叱責、ご意見、ご相談を賜りますようお願い申し上げます。